リストラされたことを、人に打ち明けた

two women dining on brown wooden table しごとの章
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リストラされたことが、恥ずかしいという気持ちがありますか?

私にとって、リストラされたことは大変恥ずかしいことでした。

恥ずかしく思わなくて良いんだよ、と、自分を説得する材料があったにも関わらず。

会社の業績のせいでもあり、経営陣に変化があって、日本がターゲットマーケットから外れ、日本語話者の必要性がなくなったこと。それから、アメリカ企業あるあるの後入れ先出し法に当てはめた人選でもあること。

それでも、すごく恥ずかしく思っていました。

なぜなら、会社の愚痴を散々言っていたから!

もう、私の夫・友人・家族から親戚まで、私が会社を辞めたくて仕方がないことを知らない人はいなかった、というくらい、いつも怒っていたから!

そんな会社にリストラ宣告されるのは、振ろうと思っていたダメンズから、「他に好きな人ができた。」と振られるような恥ずかしさだったのですよ。

しかしながら、家族と、近しい友人には、即刻、リストラを打ち明けました。リストラを言い渡されたオンライン会議が終わったあと、即、LINEしました。

それが私の立ち直りの秘訣だから。

友達と会って、落ち込んでるところを、慰めてもらって、現状を受け入れ、それから、元気に振る舞い、会話を前向きに会話を締めくくり続けるうちに、いつのまにか立ち直ってるもんだと、過去の経験から知っています。

一緒に怒ってくれて、慰めてくれる友達に会うと、そうだよ、こんなめにあったんだもん、少しは休んだって良いよね、悔しくてあたりまえだ、とネガティブな感情も真正面から受け入れる事ができる。

私の能力を信じてくれる人たちに会うと、弱っていた自尊心が力を取り戻し、客観的に自分を肯定することができて、未来が明るい気がしてくる。

英語でも「Fake it ’til you make it」と言ったもんです。「うまくいくまで演じる」という意味。自分が望む状態や目標を達成するまで、理想の自分になりきり、成功している姿を演じることで、その状態に近づけるという考え方です。

友人の励ましに応えるように、「なんとかなると思うけどね」「少し元気が出たら、次を見つける」「いい仕事見つけるぞ!」と繰り返し自分が口にすることで、だんだんホントにそういう思考になってるんです。

「毎日、少しずつ進めれば大丈夫だからね。」

私が、辛抱強い性格でないのをよく知る友人から、明日明後日解決するようなことじゃないからさ、と。焦る気持ちを理解してくれつつも、毎日復活へ向けて行動することと、毎日元気でいることが大切だと、教えてくれた言葉です。

リストラを経験したことのあるという知人にも、アドバイスを仰ぎました。

自身のリストラ時の経験や、打開策を惜しみなく話してくれたことも、なんとかなるんだ!という考えを強固にしてくれて、救われました。

「最終的には頼れるのは自分だからね」

前後の文脈がないと冷たく聞こえる言葉かもしれませんけども、リストラを経験したことのある人たちが教えてくれたことです。どうやって次の道を拓いたのか、何が起きたのかを話してくれたなかで、困ったことを具体的に解決するのも、望む仕事や環境を手に入れるのも、自分の行動なんだ、という意味で言ってくれたんです。実際に困難を乗り越えてきた人のアドバイスは、染みました。

リストラされてから数週間、落ち込んだり、混乱したり、急にやる気がでたり、と忙しい精神状態でしたが、その時その時、家族と友人の言葉に救われています。今回も、信頼できる人に話して正解でした。

話してみると、私に恥ずかしい思いをさせてくる人はいませんでした、わかっちゃあいたことですが。

むしろ、自分で「あんなに文句たれてた会社、自分から振りたかった!」と恥ずかしい気持ちを打ち明けても、「よかったじゃん、振るって結構めんどうくさいもんだよ。」って言ってくれるんです。

私は歴代すべての彼氏に振られている(か、成り行き別れをしている)ので、振るって難しいもんなのか、わからんのですけど、信じた友が言うのです。そうなんでしょう。

そうなんですか?

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