適度な運動を生活に取り入れようと、ジョギングを始めてみるも、続かなかったということはありませんか。
私もその一人です。
パークランというイベントに参加するようになり、走るのが楽しくなって、無理なく続けていけるようになり、パークランのことを紹介したくなりました。
パークランは無料。
パークラン(Parkrun: UK)はボランティア運営、参加無料のスポーツイベント。
朝9時に、所定の場所へ集まった人々が、一斉にスタートして各々5Km走る、または歩くというものです。
イギリス発祥ですが、現在では世界22カ国、2000箇所以上で、同様のコンセプトで開催されていて、日本にも40箇所 (Parkrun: 日本)。
ウェブサイトから、アカウントを作成すると、バーコードが付与され、このバーコードを現地でスキャンしてもらうことで、参加が記録されます。参加回数とタイムが記録され、こんなふうに閲覧できます。
1つアカウントを持っていれば、どこのパークランにも参加でき、旅先でパークランに参加したり、良い景色と評判のパークランに足を伸ばしてみたりなどのアクティビティも人気。コストコの会員のように。
参加自体は、アカウントを作らなくてもできます。ただ時間に合わせていくだけ。と気楽なイベントで、気負う必要はありませんが、参加方法もご紹介しておきます。
パークランの参加方法。
- 事前に。HPから、アカウントを作成する。
アカウント作成後、付与されたバーコードは、スキャンされるために必要なので、スマホで取り出せるようにしておくか、プリントしておく、またはバーコードリストバンドなどをHPから購入して当日持っていく。
- イベント別のページから、場所と開催状況を確認
開催箇所ごとのイベントページから、集合場所の詳細、雨天時などの開催の有無が知らされる場所、問い合わせ先などを確認しておきましょう。(例:日本、二子玉川イベント)
- 当日開始時刻に、現地に行く。
初めて行く場合は10分前ころに到着しておくと、コースの簡単な説明や、注意事項を初心者向けに説明する時間を設けてくれていることもあります。周辺に、荷物も置いていくことができますが、紛失時などの保証はありませんのでご注意を。
- 時間になると、一斉スタート。
好きなペースで、走るなり歩くなり。最後尾を歩くボランティア(Tail Walker:テイルウォーカー)の人がゴールするまでは、集計対象です。
- ゴールで、バーコードを受け取る。
自分のバーコードと配られたバーコードの両方を、付近で待機しているボランティアの人にスキャンしてもらいます。
- 数時間〜後日これで終了。その後、集計結果がメールで送られてきます。
結果のメールは、自分のタイム、総参加者数と自分の順位、性別別の順位などを知らせてくれます。結果のメールからアクセスするページで、自分の年別のベストタイムや、参加回数、参加場所別のタイム平均などの詳細を見ることもできます。
パークランに参加するメリット
決められた、ちょうどいい5KMコース。
パークランは5KMが基本。5KMは初心者のランナーにも良い目標とされていて、初心者でも40分、歩いても1時間と、有酸素運動の効果を得られるとされる推奨継続時間も、ほどよく超過します。決められたコースを走るため、最適な5Kmのコースを、自分で見つける必要がありません。
無理なく1週間に1度
全く走れないところからスタートした私は、当初、週に3日を目標に(歩きながら)走っていたのですが、途中から週2になり、あえなく3ヶ月で週2も挫折。
週に1度のパークランがちょうどよく、長く続けられる回数でした。
たった週に1回でも、タイムは確実に縮んでいき、だんだん5KM走ることが楽になり、筋力もついて体が温まりやすくなるなど、ランニングの効果は感じられます。
週に1度を1年続けられた今だからこそ、来年は週2走ることを目標にしようかな、とも。
集団で走ると、集中できる。
歩行者を避けたり、道路の状況を読みながら走るのは、想像以上に注意力を要し、走ることに集中したり、フォームに注意を払うことの障害に。
集団で走ると、前の集団の流れに乗ることで、公共の道を走る中、一人で走るときより安全な位置取りをすることができます。
パークランでは、要所にボランティアの方が立っていてくれるコースが多く、自転車などの接近を知らせてくれます。
タイムや記録がモチベーションを保つ。
パークランの参加回数は記録されていき、参加回数に応じて購入できるグッズがあります。数週間参加していると、25回達成記念のTシャツがほしいな〜なんて気持ちになってきて、毎週数を重ねることが、行きたいという気持ちを後押ししてくれます。
最初の数カ月、タイムはどうでもよかったのですが、初めて一度も止まらずに5KMを走りきれた時、これが私の5KMのタイムか!と感慨深かったものです。
それから、一進一退、しかし着実に縮まっていくタイム。だんだんこのタイムを縮めたくなるスポーツマンの気持ちがわかってきた気がします。
逆に、タイムが遅い日にも、自分にとって重要な発見がありました。
毎週同じ時間に、同じ距離走るという習慣が、自分の体調を見極めるベンチマークになり、5KMがしんどかったなという日には、昨日寝るのが遅かったか、とコンディションと結果が紐づいていることに、気づきました。
体調に合わせて、その日の走りの期待値を持つことで、「今日は、軽く走ればいいか。」という気になって、走ることが苦しくなることなく、続けられたのです。
色んな参加者がいると、励みになる。
パークランは、誰でも参加できると謳っています。
走っている途中で歩いてもいいし、なんなら歩いてスタートしてゴールしたっていいし、もちろん速さを求めて走ってもいいですし。地域での健康的な活動を支援するという目的があり、参加のしやすさで言えば、随一のコミュニティだと思います。
毎週参加していると、馴染の顔を覚えて、この人も毎週頑張っていると思うと励みにも。後ろから何人もごぼう抜きする、アスリート級の人の走りを見るのは気分爽快。おじいちゃんと小さな孫が、横に並んで走る姿にほほえましい気持ちになり。私は密かにライバルにした人がいて、いつもその人を追いかけるのが、無心で走れるコツになっていました。
誰でも参加して良い。どんなレベルだろうと。一人で走るより、楽しいです。
朝走ると続けやすい。
やることがあって、忙しい人こそ、「今晩帰ってきて、時間があったら走ろう。」というのではなく、土曜日の朝、何より先に走っちゃう。朝起きたら走る。はい。終わり。あとは何しても良い。
予定がずれ込むかもしれない夕方や、疲れているかもしれない夜に期待するより、朝、週末いの一番に走る。習慣にしやすくなります。
パークランは週に1度、朝しか行われないので、これを逃すと来週か。と思うと、なんとか今日くらい行こうという気にもなるもんです。
パークランのデメリット
自分のタイムやペースを追求したいという人には向いていない。
多くの人と走るので、時には、思うような歩幅で走れなかったり、ゴールがつかえたりすることがあります。絶対的なタイムを求め、自分のペースを100%コントロールすることが重要だという人には、ストレスがあるかもしれません。
1週間に1回しかない。
乗りに乗ってきて、もっと日にちを増やして走りたいという人は、パークラン以外の走る時間を作ることになりますね。走るのに慣れてきて、平日他のランニングイベントに顔を出してみるのも楽しいですよ。
5KMが基本
5KMも最初は走る自信がない。という人にはハードルに感じるかもしれません。歩いてもいいという気持ちで挑戦してほしいです。逆に、もっと走りたいという人には、物足りないのかもしれません。
パークランはボランティアで運営されています。
ボランティアの方が、開始時間前にルートをたどり、凍結や障害がないかを確認、中止のお知らせが出されたり、サインが置かれたり、参加者の安全にも気を配ってくれています。タイムの集計や、沿道での声がけ、いくつかの役割があって、それぞれの地域のグループごとに、ボランティアメンバーを集める告知がなされています。
パークランこそ、週1ランニングを1年間継続できた理由で、とても好きなイベントになったので、次はボランティア側を経験してみたいです。
Comments